コロナ感染拡大が止まらないー。
社会は不安と、閉塞感に包まれている。そんな中で、私達にできることは何だろうー。
感染者の増加に伴い、コロナ後遺症で苦しむ人達も増加している。
病院での処置はすべてなされ、検査は陰性で帰宅したものの痛みが取れない。
これ以上、病院での対処法はないという。
原因の分からない痛みと不安は、患者さんを苦しみのどん底に突き落とす。
そんな時、私達は新たな視点で症状を診てみる必要があると思う。
徒手治療家は、病院と違い、触診によって状態を判断しますが、ウイルス感染後遺症で一番苦しめるのは、脊髄のひどい硬縮だと私は感じる。
それと同時に、脊椎周辺や頚部の筋肉の硬直が続くことだ。
脊髄は脳と直結しているため、精神不安定を引き起こす。
患者さんは藁にもすがる思いに違いない。
これらの硬縮は、肋骨の動きを失わせて、胸部全体への血液と神経供給を妨げてしまう。
そのような状態での治療は、薬がほとんど役に立たない。
「人は横隔膜で生まれて、横隔膜で死ぬ」という言葉もある。
横隔膜の動きを取り戻すことは、生命を回復させることだ。
横隔膜は免疫の80%に関わっている。
この閉塞を取り除き、循環を取り戻さなくてはならない。
そんな時、私は強く思う。
人の手によってしか取り戻せない世界があるとー。
更なる技術の向上に努めたい。