
★てんかん発作を避けられた理由とは
新しい年度も始まり、新入社員で頑張っておられる方々も多いと思います。
慣れない業務や、残業で疲労しておられる方もおられるでしょう。
そんな中、お仕事中に何らかの疾患になり、退職や転職を考えるくらい悩んでおられる方々のご相談を受けることがあります。
お仕事の中で、発症した病気は、私達を不安のどん底に追いやってしまいます。
今回はそんな方の症例を書いてみたいと思います。
某広告代理店のデザイナーのМさん。
毎日パソコン画面で、商品パッケージのデザインを創作し、締め切りに追われる日々を送っています。
そんなある日、Мさんは会議中にてんかん発作を起こし、ひっくり返ってしまったのです。
てんかん発作は、脳の神経細胞が突然発生する電気的な興奮により起きますが、彼女の頭は日々の激務により、オーバーヒートしてしまったのです。
忙しい時は、目が血走り、ギラギラして来院されることもありました。
集中すると、椅子に足を巻き付ける癖がありました。
その後、Мさんは会社の産業医に相談し、残業をストップすることになりました。しかし、彼女は言うのです。
「残業はなくなっても、仕事量は変わらないんですよ。残業できなくなった分、日常の業務が余計に忙しくなってしまった。」と。
何とも理不尽な話です。
彼女は、抗てんかん薬を処方されたのですが、発作はすぐには止まらず、発作が起きたら、連絡がありました。
私の役割は、簡単に言うと、頭にたまってしまった電気の「放電係」だと言えば、分かりやすいでしょうか。
頭蓋骨は22個の骨で構成されていて、呼吸と共に連動して動いています。その動きとエネルギーの流れを取り戻す必要がありました。
その説明をし、彼女の習慣改善と私の放電作業を始めることにしました。
そんな時、彼女はこんな言葉を言われたのです。
「私、最近、頭よりお腹で考える方が、物事がうまくいくように感じるんです。
なので、そうしようと思うんです。」と。
私は、彼女の感性に感動しました。
お腹(主に小腸、大腸)は第2の脳と呼ばれて、腸は脳に次いで、多くの神経細胞を持ち、独自に活動できる神経ネットワークを持っています。
よく、丹田を意識すると良い、とか言われますよね。
それは、呼吸が深くなり自律神経の働きが安定するからですね。
私は、彼女の意見に賛同し、彼女は思考パターンを変えていったところ、次第にてんかん発作も落ち着いていったのです。
今後のことはゆっくり考えるにしても、現在は普通にお仕事を続けられています。
彼女の身体を感じると、気が上がってエネルギーが頭に結集することなく、下半身にも分散されて、通り抜けているのを感じることができました。
今の彼女はこう言われます。
「薬は飲んでいますよ。でも、ほぼ症状をコントロールできるようになりました。
お腹で考えることを続けている成果ですよね!」
現代人は頭の大脳皮質を使い過ぎて、エネルギーが頭に溜まりやすい。
頭の症状の患者さんも多い。
お仕事を退職しても、また同じような職場環境だと、同じ症状を繰り返すことも考えられます。
その前に一度、「頭」ではなく「お腹」で考えてみて頂きたいと思います。
皆様の毎日のお仕事が、健やかに取り組めますように。
感謝