当院では、鍼治療を用いる主な症状に経筋痛があります。
経筋痛というのは、過剰な筋肉の硬縮を伴う症状と、筋肉に極度の疲労を伴う症状とがあります。
前者は、流感のような症状から突然に発病し、その後、筋肉の広範囲にわたる攣縮が、全身の高度の疲労感、それに伴うめまいと頭痛、精神症状などの症状を引き起こし、身体の硬直感と精神症状を伴い、ウイルス感染などの強い後遺症などにみられます。
また、精神的な緊張が筋肉の緊張を呼び起こし、それが筋肉や関節に圧痛・硬結を生じ、さらにそれが精神的な苦痛を誘発するという線維筋痛症のような症状もあります。
後者は、慢性疲労症候群と言われることも多くなりましたが、長期間にわたり全身倦怠感が続き、筋肉のひどいだるさと疲労感に加え、四肢関節の疼痛、頭痛、不眠、抑うつや情緒霜害などが起こってきます。
しかし、これらの症状については、いくら現代医学的な検査をしても異常は見つかりません。筋肉の過剰な硬縮などに、鍼治療は効果的です。症状によっては、鍼治療を選択させて頂くことも可能です。